子どもへの伝え方を考える①

今日は伝え方について。

 

どうやったら、こちらの伝えたいことを素直に聞いてもらえるのでしょうか。

 

結構悩んでいる人が多いテーマではないでしょうか。

 

伝え方のポイントは、Youメッセージではなくて、Iメッセージで伝えることです。

 

Youメッセージとは何か。

 

「常識的にあなたは間違っている」というように、主語が「あなた」になっている伝え方がYouメッセージです。

 

たとえば

 

楽しみにしていたテレビドラマを見ようとしたら、子どもがスマホで動画を大音量で見ていたとします。

 

このときに「あなたは寝る時間でしょ!」と言ってしまうのがYouメッセージです。

 

一般的な正しさ、自分の価値基準で「あなたはこうあるべきだ」と伝えてしまうメッセージです。

 

このように伝えたときに、子どもは「はい」とそのときは言うことを聞くかもしれません。

 

 

しかし、それは立場や権力を利用して従わせているだけです。その伝え方に「持続力」はないのです。

 

そしてそのような権力的な伝え方を子どもは学習していきます。

 

つまり、子どもの力がついてくるようになると、親の言うことは全く聞かなくなる可能性があるのです。

 

酷いときは家庭内暴力にまで発展することだってあるかもしれません。

 

これは親がそういう意思表示の伝え方を教えてしまった結果なのです。

 

普段から子どもに何かを伝えたいときは、YouメッセージをIメッセージに変換するクセをつけましょう。

 

Iメッセージに変えていくと、子どもは素直に聞きやすくなります。

 

ではIメッセージに変換するコツとはなんなのでしょうか。

Iメッセージ変換のポイント

①事実だけを抽出する

先ほどの例であれば、「子どもが夜に大音量でスマホをみている」というのが事実です。

 

やってはいけないのが、その事実以外に「いつもやっている」、「迷惑を考えずに」など余計なものを付け加えてしまうことです。

 

私も親子面談などをやっていて親子がケンカするときは、「いつもスマホをやっている」などと余計な部分を付け加えていることが多いように感じています。そういうときには、「いつも」じゃないって!と子どもが言い返したりしています。

 

 

②影響を抽出する

先ほどの例であれば、「楽しみしていたドラマに集中できない」という影響です。

③素直な感情を伝える

楽しみにしていたドラマが集中できなくて「悲しい」という私の感情を素直に伝えましょう。

まとめると、あなたの行動が原因で、私に影響が出てこういう気持ちになってしまうということを伝えるのです。

 

つまり、「助けて」「協力して」というメッセージを伝えるんですね。

 

そうすると、それは申し訳ないと素直になりやすい環境が作られます。

 

子どもは考えるようになるのです。お母さんに申し訳ないと。

 

Youメッセージではこうはいきません。子どもが考える間もなく、「怒られた」「叱られた」と感じますから、そのことしか頭に残りません。

 

「はい」と聞いていても何も伝わっていないんです。

 

よく「返事は?」みたいに言うことを聞かせる子育てありますけど、あれも結局「怒られた」「叱られた」ということしか頭に残っていない可能性が高いですね。

 

 

続く→子どもへの伝え方を考える②へ

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